VESA AdaptiveSyncとは?

AdaptiveSyncは、リフレッシュ・レート・ディスプレイの視覚性能を測定する初のオープンソース標準です。2022年以降、AdaptiveSyncの公式認定試験は、Video Electronics Standards Association (VESA)によって承認されたAuthorized Test Centers (ATC)で実施されています:

  • パソコン
  • テレビ
  • タブレット端末
  • ノートパソコン
  • モニター
  • ノートパソコン
  • All-in-ones
  • ディスプレイパネル
  • その他、ディスプレイを内蔵したパソコン

VESA AdaptiveSyncの認証要件とは?

モニターのパフォーマンスをテストするために50個の測定基準に基づき、パフォーマンスを図ります。必要条件はMediaSync DisplayとAdaptiveSync Displayの二つに分けられます。

MediaSync Displayの仕様

VESA Certified MediaSyncはジッターとフリッカーがないことをテストし、≧60Hz;≦48Hzの最小リフレッシュ・レンジをサポートするすべての国際放送ビデオ・フォーマットに与えられます。

AdaptiveSync Displayの仕様

VESA Certified AdaptiveSyncは高いリフレッシュレートと低遅延のモニターをテストします。≧144Hz;≦60Hzのリフレッシュレートに対応しているモニターに与えられます。ロゴの値は、144、165、240、360の4種類があり、モニターのパフォーマンスを示しまています。

 

GRLラボでの AdaptiveSyncのテスト項目

VESAから承認されたATCではGRLは全部のディスプレイと内蔵ディスプレイ製品のVESA AdaptiveSyncの認証プレテストとテスト・サービスを提供しています。テストの内容は以下の通り:

  • Frame Drop
  • Gray-to-Gray (G2G)
  • HDR
  • Refresh Rate and Flicker
  • Video Frame Rate Jitter

 GRLでは、VESAが定めるDisplayPort認証、 ClearMR認証、 DisplayHDR認証も行うことができます。
VESA AdaptiveSyncの公式認証テストに関するお問い合わせやご予約は下記からお願いいたします。

VESA AdaptiveSync認証の概要

どのような企業がVideo Electronics Standards Associationに加盟していますか?

VESAは、家電製品のオープンソース規格を策定するコンピュータディスプレイの技術標準化団体です。325 以上の国際的な企業会員が VESA 理事会を率いており、特にDell、HP、Samsung、LG、Microsoft を含む多くの VESA 会員企業がAdaptiveSync Display CTS とロゴプログラムをサポートしています。

 

VESA AdaptiveSync認証を取得する理由

VESA AdaptiveSync規格は、VESA AdaptiveSync Display Compliance Test Specification(AdaptiveSync Display CTS)に合格した機器を証明するロゴで、市場で最もリフレッシュレートの速いノートパソコンやPCを区別する目的で開発されました。AdaptiveSync DisplayとMediaSync Displayの2つの仕様があり、それぞれゲーム用ディスプレイとビデオ再生用ディスプレイの業界標準となっています。

Adaptive-Sync Displayの仕様の詳細は、AdaptiveSyncの公式ホームページでご確認いただけます。

VESA AdaptiveSyncテストプロセス

VESA AdaptiveSync Test process flow chart_Vesa membership registration_debugging_test report_DUT storage

 

ステップ1:VESA会員登録がお済みでない方は、VESA会員になる

貴社がVESA会員であるかどうかをご確認ください。ディスプレイ業界に携わる企業の多くが、すでに会員として登録されている可能性があります。
 
なお、VESA会員への登録は、OEMメーカーまたはブランディングメーカーのどちらかのみとなります。VESA会員登録・タスクグループ申請に関する資料はこちらをご覧ください。

 

ステップ2:GRLに被試験デバイス(DUT)を送る

シリコンバレー、台北、バンガロール、横浜、上海、東莞、ドイツ、韓国、ベルギーにあるGRLのいずれかのVESA ATCにお客様のDUTをお送りください。こちらのページから、お客様の連絡先をご記入ください。ラボ担当者から追ってご連絡を差し上げます。

 

ステップ3:CDFとファミリーモデルリストのサンプル情報を提供する

ケイパビリティ申告フォーム(CDF)

CDFフォームには製品の能力が記録され、テスト結果と比較され、整合性が取られます。
VESA AdaptiveSyncテスト合格後、VESAの公式ウェブページへの掲載をご希望の場合は、CDFの「認定製品ウェブサイト掲載情報」欄にご記入ください。テスト終了後、GRLがお客様に代わって合格レポート証明書を提出します。

 

ファミリーモデルフォーム

主な認証モデルの拡張モデルについては、追加のテストは必要ありません。DUTモデルが同じファミリーに属するかどうかを確認するために、ファミリーモデル申請書にご記入いただければ、弊社がお客様に代わって審査のためにVESAに提出いたします。

ファミリーモデルは、以下の基準を満たす場合に該当します:

• 拡張モデルは、ケースのデザインや色などの外観を除き、ハードウェアに変更がない。

• ソフトウェアとファームウェアが、拡張モデルにおいても共通である。

• 拡張モデルのAdaptiveSyncのハードウェア設計に変更がない。

 

ステップ4:テスト結果および製品掲載

試験終了後、弊社技術者より結果をご連絡いたします。VESA AdaptiveSyncテストに合格した場合、GRLからmoderator@vesa.orgにテスト結果を転送することで、VESAの公式ウェブページに製品を掲載することができます。

また、ステップ3aでCDFの「認定製品ウェブサイト掲載情報」欄を記入された方は、掲載申請の状況を確認するため、お気軽に弊社までお問い合わせください。

VESA AdaptiveSyncテスト機器・項目・装置

前述の試験項目(Frame Drop、Gray-to-Gray(G2G)、HDR、Refresh Rate and Flicker、Video Frame Rate Jitter)とは別に、GRLラボはVESA AdaptiveSyncプレテスト、認証テスト、セルフテスト用の機器を提供するとともに、お客様の認証準備のためのコンサルティングサービスも行っています。

GRLラボでは、以下の機器を用いてAdaptiveSyncテストを実施します。

  • Dark room

  • Konica Minolta CA-VP427

  • ThorLabs PDA36A2

  • オシロスコープ

  • デジタルカメラ

 

VESA AdaptiveSync FAQ

1. AdaptiveSync DisplayとMediaSyncの試験はどんな商品を対象としていますか?

AdaptiveSync認証プログラムはどの DisplayPort、Embedded DisplayPort(eDP)、USB Alt-Mode、またはThunderbolt/USB4ベースのディスプレイデバイス(ラップトップ、オールインワン(AIO)コンピュータ、モニターにも対応しています。これらのカテゴリーに当てはまる商品は市場で売られているかいないか関係なく認証試験を受けることができます。

2. AdaptiveSyncはNvidia G-SyncやAMD FreeSyncに取って代わるのでしょうか?

ディスプレイ製品は現在AdaptiveSync DisplayまたはMediaSync DisplayのロゴとともにG-SyncまたはFreeSyncのロゴを表示することができます。しかし、VESA認証の仕様ははるかに厳しいためVESA AdaptiveSyncが普及するにつれて、G-SyncとFreeSync認証が徐々に少なくなる可能性があります。

3. ディスプレイ製品はAdaptiveSync DisplayとMediaSync Displayの両方のロゴを取得することができますか?

実質両方の認証を受けることは可能ですが、AdaptiveSync DisplayとMediaSync Displayのロゴプログラムはそれぞれまったく違う目的を果たします。両方のロゴを受け取るメリットは製造者にとってないと考えられます。

4. AdaptiveSync DisplayとMediaSync Displayの他に、どのようなロゴを併記することができますか?

DisplayPortDisplayHDR、GPUベンダーの可変リフレッシュレート・プログラムのロゴなどすべての認証のテスト仕様が満たされている限り、複数の認証で同じ製品を推薦することに制限はありません。

5. オリジナル機器メーカー(OEM)は、VESA AdaptiveSyncロゴプログラムに基づく自己認証が可能ですか?

VESAの規定によると、 OEMsはVESA承認のATCでしか認証を受けられません。