なぜUSB PD©のコンプライアンス・テストは難しいのか?
USB Power Delivery over Type C©コネクターは、見た目はシンプルだが、調べれば調べるほど複雑になっていく充電ソリューションである。高速充電規格とUSBデータ速度は常に進化しているため、USB Type C©コネクターと互換性のあるデバイスを設計することはしばしば困難です。
GRL-USB-PD-C2-EPR (C2-EPR)テスターは、PowerSuite Pro、サンプルスクリプト、APIを備えており、C#やPythonで簡単にプログラムを実行することができます。C2-EPRはソースとシンクのエミュレータはUSB Power Deliveryのコンプライアンステストで問題になりがちな時間とコストを削減するよう設計されています。
さらに、C2-EPRはUSB Power Delivery (USB PD)ソリューションのデバッグと検証を240Wまで行うことができます。自動化されているので、時間も長くかかりません。
C2-EPRはどのUSB Power Deliveryのスペックに対応しますか？
C2-EPRはUSB PD 3.1のスペックに対応し、レガシー100W Power Delivery仕様との下位互換性でもあります。これによって、Altモード、Qualcomm Quick Charge 5、レガシー急速充電も含め、すべての USB PD©のスペックのコンプライアンス・テストを実施することができます。
製品能力
製品能力タブをクリックするとC2-EPRは情報モードとコンプライアンス・モードを表示します。情報モードはこれらの機能をもっています。
- 製品能力の把握
- テストケースの実施
コンプライアンス・モードでユーザーはコンプライアンス・テストを実施できます。
- [プロジェクト名]を記入する。
- VIF Data Operationの[Load XML VIF File]をクリックし、該当する.xmlファイルをアップロードします。C2-EPRプログラムは、VIFおよびポートラベルパラメータを含む、製品によってサポートされる機能を自動的に解析します。
- 左のコラムにある[Test Config] タブを選択します。ここで実施したいテストを選択できます。
- ユーザーは[All Supported Certifications]を選択します。
- テスターは、VIFに基づいて関連するテストケースを自動的にリストアップします。表示されたすべての電力供給テストケースを選択するだけです。
- [Start Execution]をクリックします。
- テストが実施されている間、これらの情報を見ることができます。
- 右上： プロトコルデコード。すべてのプロトコルデコードはタイムスタンプでオフセットされ、デバッグしやすいように信号と整列されています。
- 右下: VBus電圧、電流、CCラインの信号を確認することができます。
電力負荷関連のテストケース
複数EPRリクエスト負荷テスト
電力負荷関連のテストケースは、最後に負荷がかかるテストケースです。ユーザーは拡張パワーレンジ（EPR）電圧が48Vであるのかと電流は最大5Aまで段階的に増加可能なのかを検証することができます。
電圧遷移試験
この試験ではC2-EPRが電圧遷移に問題なく対応できるか検証します。
テスト結果の検証
テスト結果を拡大することで、ユーザーは自分のデバイスがUSB給電の仕様に適合しているかどうかを詳細に調べたり、不具合が発生した場合にデバイスをデバッグするために何ができるかを検討したりすることができます。[failed test component]をクリックすると、プロトコルデコードを開き、フェイルのパケットとルートの原因が分かります。
[Download Current DUT Report Data] ボタンを選択しますと、 html、pdfとxmlのフォーマットで結果をもらえます。結果には波形も含まれ、後でGRLソフトウェアを使って呼び出すことができる。
USB PDへの対応
USB Power Deliveryの全仕様範囲を正確かつ効率的にテストするGRL C2-EPRで機器をスマートに試験を行いましょう。デモの予約を取り、このソリューションの起動を見て、自分の会社で使えるほかのUSB Type-C©のソリューションも見つけましょう。
